設定した「ノルマ」や「目標」に苦しんでいることはないですか?
それを「負担」と感じてしまえば、達成していくことは困難となってしまうでしょう。
ノルマは無いけど、目標はある!
よくこう表現されることがあります。
今回は、ビジネスの現場で用いられる「ノルマ」と「目標」の違いについて考えていきたいと思います。
その違いとは?
「ノルマ」も「目標」も目指すべき成果(仕事)という点においては共通しています。
では、何が違うのでしょうか?
「ノルマ」他者から課されるもの
「目標」自主的に考えるもの
「ノルマ」と聞くとどうですか?
「ノルマ」という言葉には、プレッシャーを感じるケースも多く、ネガティブな印象を持っている方も多いと思います。
適切な「ノルマ」を設定できていれば、それでも良いと思います。
ただ、それを「負担」(安堵感>達成感)と感じてしまうと、モチベーションや質を落としてしまい、結果的に生産性が低下すると言われています。
「目標」と「ノルマ」が混在していないですか?
「目標」と掲げつつ、一方的に決めていることはありませんか?
目指すべき成果(仕事)は、本人が自主的に考えることが大切です。
自分で考えた目標なら、誰だって「やる気」になりますよね!
効果的な目標設定のために!
いくら自主性と言っても、簡単すぎる目標設定ではいけません。
大体7割くらいの確率で達成できる目標が、程よくストレッチできて良いと言われています。
「効果的な目標設定(SMART)」はこちら
感染管理における目標設定は?
では、消毒薬の使用量を例に考えてみましょう。
病棟全体の使用量を上げたい場面があったと想定します。
消毒剤の使用量が減ってきています。
コロナも増えてきたので、より一層の感染対策が必要と考えています。
そこで、来年度は使用量を今の1.2倍に増やしたいと思っています。
確かに正論です。
良好な関係性が作れていれば、これで問題ないとも思います。
でも、実際に消毒剤の使用量は上がるでしょうか?
正直難しいというケースが多いのではないでしょうか?
人から言われた「ノルマ」では、やる気スイッチは入りません。
消毒剤の使用量が減ってきてるんだよね。
どうしたら良いか一緒に考えてみない?
掲げるべき「目標」は、自分たち(現場)で自主的に考えてもらうことが大切です。
欲を言えば、問題定義の段階から考えてもらうことですけどね。
自分で決めた「目標」であれば、モチベーションが段違いです!
自分の使用量を1.2倍に増やせるよう取り組んでいきたいと思います。(成果目標)
まずは現状をはっきりさせるため、1週間手指消毒の回数を記録するところからやってみたいと思います。(行動目標)
このように、うまく「目標」が設定できるようサポートしてあげましょう。
さいごに
「目標」設定は、最初の最初です。
そこをうまくマネジメントすることが大切で、それがより良い感染管理につながると思い、今回は「ノルマ」と「目標」の違いについてお話させていただきました。
少しでもお役に立てれば嬉しく思います。