企画や提案をした時に、このように言われたことはありませんか?
で、結局何が言いたいの?
どうしていきたいの?
そんな時に役に立つのが「ピラミッドストラクチャー」です。
「ピラミッドストラクチャー」を意識することで、物事を論理的に整理し、わかりやすく説明・説得ができるようになると言われています。
今回は、そんな話をしていきたいと思います。
ピラミッドストラクチャーとは?
ピラミッドストラクチャーはロジカルシンキングの手法の一つです。
まずは伝えたい「結論」を考えます。
その「結論」を導き出すための「根拠」を2~3個考えましょう。
「結論」を頂点に、その根拠が複数下部に配置されるため、必然的にピラミッド構造となります。
これがピラミッドストラクチャーと呼ばれる所以であり、物事を論理的に説明するのに役立つと言われています。
早速、例を示して考えていきたいと思います。
「J-SIPHE」を導入したい場合には?
「J-SIPHE」と呼ばれる「感染対策連携共通プラットフォーム」を導入したいと思ったとします。
どのように上司に説明していくでしょうか?
「J-SIPHE」を導入したいと考えています。
その根拠は3つあります。
まずは、取り組んでいきたい「結論」を明確に示しましょう。
その後、その根拠について説明をしていきます。
この時点では、具体的な根拠を思いついていなくても大丈夫です。
説明をしながら、様々な視点から根拠を考えていきましょう。
「J-SIPHE」を導入する一番のメリットは、他(全国)の施設との比較ができることだと考えています。
これは非常に大きなメリットです。
自施設のみのデータでは、目指すべき目標を示すことは難しいです。
他(全国)の施設と比較して、自施設の強み・弱みをしっかりと把握していくことが大切です。
業務という点でも、圧倒的に作業が楽になります。
抗菌薬使用量の集計であれば、アプリに「EFファイル」を入れるだけで、勝手に集計しれくれます。
こういった集計を自身の努力のみで継続していくことは、非常に困難です。
計算に必要な「DDD(1日仮想平均維持量)」も定期的に変更されるため、解釈に苦労します。
この制度を導入することで、週何時間もかかっていた集計作業が、10分程度で集計できるようになります。
このように、一つ目とは全く違った視点で、その根拠を示すようにしましょう。
様々な視点を入れていくことで、説得力が段違いに向上します。
今後の対策や目標を考えていくための参考となる。
自施設の傾向を見ることで、今後の対策や目標を考えていくための参考とすることができます。
サーベイランスの肝はここですね。
今ある状況に対して、どのような対策をとっていくか考えることが大切です。
時間的にも、対策に要する時間を増やすことができます。
さらに根拠を並べていくことも可能だと思います。
ただ、あんまり根拠が多すぎても理解が難しくなります。
設定根拠は、特に重要な3つ程度に収めるようにしましょう。
なので、「結論(J-SIPHEを導入)」をしたいと考えています。
わかりやすく説明できたでしょうか?
ピラミッドストラクチャーを意識することで、物事を本質的にとらえられるようになります。
議論すべきは「結論」ではなく、その「根拠」です。
さいごに
今回は、物事を論理的に整理し、わかりやすく説明・説得ができるようになるための「ピラミッドストラクチャー」についてお話させていただきました。
自分がいくら良いと思っても、それをうまく伝える技術がなければ、相手に思いは伝わりません。
提案する時には、是非この「ピラミッドストラクチャー」を意識して、わかりやすく説明できるよう、参考にしていただければ嬉しく思います。