コロナ以前、マスクには相手への感染を予防する効果は認められていましたが、自身へ予防効果(エビデンス)はないと考えられていました。
でも、よく考えるとおかしな話ですよね。
日本でコロナの感染者が少なかった要因として、みんながマスクをしていたことは大きいのではないでしょうか?
2020年12月、スーパーコンピューター「富嶽」によるシミュレーション結果(理化学研究所)が話題になりました。
今では、マスクに感染予防の効果があることは、周知の事実になりましたね。
このように感染管理に関する知識は時代と共に変わっていきます。
今回は、そんなマスクの効果について考えていきたいと思います。
不織布マスクを適切に使用しよう!
吐き出し飛沫量:80%減少
吸い込み飛沫量:70%減少
不織布マスクが素材の中で一番効果が高いことは良く知られていることと思います。
不織布マスクは感染対策の基本の基本です!
また、マスクは感染を100%防ぐものではないという理解も大切です。
その効果を過信することなく、ソーシャルディスタンスを保つなど、様々な感染対策を行っていくようにしましょう。
一方で、不織布マスクにもデメリットがあります。
不織布マスクは顔との間に隙間ができやすいことには注意が必要です。
顔の形(サイズ)にあったマスクを選ばななければ、隙間ができてしまいます。
「鼻だしマスク」
「あごかけマスク」
「あご出しマスク」
こんな言葉を聞いたことはないでしょうか?
特に「鼻だしマスク」は非常に多く見かける印象があります。
顔が小さい人が大きなマスクをつけると、どうしても下がってきて「鼻だしマスク」になってしまいます。
せっかく不織布マスクを使用しても、正しく使用できなければその効果を得ることはできません。
「マスクのサイズが合っているか?」
まずは、このことを見直していただければと思います。
布マスク
吐き出し飛沫量:66~82%減少
吸い込み飛沫量:35~45%減少
結局「アベノマスク」はどこにいっちゃったんでしょうか?
私生活であれを使用している人を見たことがありません。笑
とは言え、布マスクがダメという訳ではありません。
まずはおしゃれですよね。
好きな柄のマスクであれば、テンションが上がります。
どんなマスクであってもある一定の効果が得られることは事実ですので、マスクをするという行為が感染対策に有用であることは間違いありません。
ただ、一言で「布」と言っても、その素材も大きさも様々です。
アベノマスクのようにサイズが小さければ、その効果も少ないものとなってしまうでしょう。
逆に顔の形に合わせた布マスクであれば、人によっては、むしろ不織布マスクより高い効果が得られる可能性もあります。
大事なことは、自分に合ったマスクを選ぶということです。
ウレタンマスク
吐き出し飛沫量:50%減少
吸い込み飛沫量:30~40%減少
ウレタンマスクの最大の魅力は隙間が出来づらいことではないでしょうか?
隙間が少なければその効果を最大限発揮することができます。
涼しいことも利点ですね。
私自身、夏場はウレタンマスクを良く使用している時があります。
「不織布マスク」と「ウレタンマスク」をダブルで使用している人を見たことはありませんか?
これは「不織布マスク」の高い感染予防効果を得ながら、「ウレタンマスク」で隙間をなくして、その効果を最大限得たいという理に適った行為と言えます。
「そこまでする必要があるか」「熱かったり息苦しくないのか」などについては議論があるところですが、そういった選択肢があるということは間違いないと思います。
マスクは外す時が大事!
どんなマスクを使用するとしても、外す時に汚染されないように注意することが必要です。
マスクの表面には触らないようにして、紐の部分のみを触って捨てるようにしましょう。
また、マスクの表面も紐も汚染されているものとして考えます。
周りの環境が汚染されないように注意すると共に、マスクを外した後は手指衛生を心掛けるようにしましょう。
さいごに
今回はマスクの素材を中心にお話させていただきました。
一番大事なことは「自分(顔の形)に合ったマスクを選ぶ」と言うことです。
その上で「不織布マスクを正しくつけて使用する!」これだけです。
その使用について参考にしていただければ嬉しく思います。