先日スーパーに行った時のことです。
あっ、店員さん手袋してる。
その手袋って、、、?
レジを担当している方が手袋をしている姿を見かけたことはありませんか?
その手袋は何のためにしているのでしょうか?
今回は、手袋を使う意味について考えていきたいと思います。
何のために手袋が必要か考える!
新型コロナウイルスに対する感染対策に手袋は有効でしょうか?
確かに場面によって必要な時があることは事実です。
ただ、店員さんのように「ずっと手袋をする」ことが必要でしょうか?
自身への感染を予防することができるのか?
新型コロナウイルスは手の皮膚に感染するわけではありません。
手袋を使用するしないに関わらず、ウイルスが付着した手指で口を触るなどの行為(食事など)をすることで感染が成立します。
つまり、食事などの行為の前に手指衛生を行うことで自身への感染は予防することができます。
そこさえ押さえておけば、手袋の着用有無は関係ないんです。
相手への感染を予防することができるか?
手袋を一人ひとり交換するというのであれば、それは有用だと思います。
ただ、そういう訳ではないですよね。
ウイルスに汚染された手袋でお金を触れば、当然そのお金も汚染されてしまいます。
手袋を使っていたからと言って、特別感染のリスクが減る訳ではないんです。
手袋を使う意味
では、病院では具体的にどのようなシチュエーションにおいて手袋を使うのでしょうか?
清潔操作を行いたい時
人の手指には、多かれ少なかれ常在菌などの微生物が付着しています。
例えば手術の時、そういった微生物による汚染はなるべく避けたいですよね。
無菌操作が必要な場面においては、手袋(滅菌手袋)をすることが有用とされています。
汚染物を取り扱う時
汚物を処置する時に、素手で触りたくはないですよね。
このように汚染されたものを取り扱う時にも、手袋は有用です。
- 採血などの血液に触れる可能性がある時
- 腹水、胸水、髄液などの体液に触れる可能性がある時
- 正常でない皮膚、粘膜に触れる可能性がある時
- 汚染物、汚染された環境・器材に触れる可能性がある場合
- 接触感染予防策(MRSAなど)が必要な処置時
- 座薬坐薬の挿入や排泄介助時
- 吸引時(気管,胃液など)
手袋をしたまま廊下を歩いて怒られたことはないですか?
汚染された手袋をつけたまま歩き回られたら、そこら中汚染されてしまいますよね。
汚染物を取り扱った後は、その都度手袋を外すことが必要です。
手袋をして皮膚を守ることで、手荒れや傷をへの刺激を防ぐ
アルコールアレルギーはないですか?
手荒れはしていないですか?
業務上必要にもかかわらず、手指消毒などがどうしても出来ない方がいらっしゃいます。
そのような場合に手袋は皮膚を守ってくれます。
ここで注意しなければいけないのは、汚染物を取り扱った手袋としっかり区別をするということです。
その用途に合わせた使い方ができるよう、管理することが大切です。
さいごに
個人防護具(PPE)は、適切に使用すればとても有用ですが、その効果を過信してはいけません。
特性をしっかりと理解して、適切な感染対策を行っていけるよう取り組んでいきましょう。