段ボールの再利用はしない!

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病院で働いていると、毎日大量の段ボールが出てきます。
便利だからと再利用していないですか?
今回は段ボールを再利用しない理由について考えていきたいと思います。

段ボールは清拭や洗浄ができない!

段ボールの再利用が望ましくない最大の要因は「清拭や洗浄ができない!」という点です。
「清拭や洗浄ができない」ということは、段ボールに微生物が付着しても、それを取り除く(消毒する)ことができません。
微生物の温床とならないよう、段ボールは再利用しないようにしましょう。

特に、湿潤環境で段ボールを使用すると、カビなどの発生にもつながります。
塗れたりしても拭き取れないですよね。

再利用でなければ問題ない!

では、段ボールが全て悪かというと、そういう訳ではありません。
「再利用」していなければ問題ないんです。
つまり、納品された物品が収納された段ボールをそのままの形で保管し、物品がなくなったらその都度廃棄する!
これであれば、多少段ボールが汚染されたとしても、定期的に新しいものに入れ替わるため、微生物による悪影響を最小限に抑えることができます。

段ボール以外でもそうですが、定められている用途とは異なる使用方法はしないということですね。

このような管理を行う場合でも、注意しなければいけないことがあります。
それは、いつまで経っても古い段ボールを保管されないようにするということです。
物品の保管は必要最低限に留め、適切な在庫管理を行っていくようにしましょう。

保管場所は?

段ボールの置き場所にも少し注意が必要です。
床への直置き」や「棚の上に置いている」場合、掃除が行き届かず、埃が舞うなどの副次的な問題などへもつながります。
しっかりと清掃できるよう保管場所を確認してみてください。

ちなみに、いくら滑車付きの台上に保管したとしても、移動させて清掃していなければ一緒です。
しっかりと清掃して、清潔を保っていきましょう。

清拭や洗浄ができるプラスチック製の収納容器を!

具体的に、どういった収納容器を使用すればいいのでしょうか?
それはプラスチック製のものです。
プラスチック製のものであれば、清拭や洗浄できますよね。
必要な物品はしっかり申請して、買ってもらうようにしましょう。

清拭や洗浄も定期的に!

せっかく段ボールの再利用をしなくなったとしても、清拭や洗浄をしていなければ意味がありません。
定期的に清拭や洗浄を行い、キレイな環境を保っていくようにしましょう。

メモなどの紙類にも注意!

紙の付箋が病棟中に貼られていることはありませんか?
一時的な使用であれば注意喚起を促すという理由で問題はありません。
ただ、いつ貼ったかわからない付箋が貼られていれば、どうでしょう?
単純に汚いですよね!?
これも、段ボールと同様に微生物の温床となる可能性があります。
継続的に注意喚起を促す場合は、しっかりラミネートするなどして、清拭や洗浄ができるようしていきましょう。

伝え方の例

ICT
ICT

段ボールを再利用してるんですね。
確かに整理整頓という意味では良いと思います。
ただ、段ボールを再利用することで起こりうるデメリットについてはわかりますか?
そうなんです!
実際この段ボール、色あせていてすごく汚いですよね。
ICTからも病院に物品買ってもらえるよう提言してみたいと思います。
一緒により良い環境を作っていきませんか?

さいごに

今回は段ボールを再利用しない理由についてお話させていただきました。
この段ボール問題は意外と多いです。
なぜダメなのかも答えられない人も多いです。
その理由についてしっかりと説明できるようになって、より良い環境を作っていけるよう頑張っていきましょう!